Iyoの風 特派員報告
第28回 梅錦酒蔵公演
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  〜草原のチェロ「モンゴルからの息吹」〜

 酒蔵公演レポート

10月1日の土曜日、日本酒の日にあたるこの日、
第28回酒蔵公演が 行われました。

今年の演目は、<草原のチェロ、モンゴルからの息吹>で、18歳のまだまだあどけなさの残るかわいい少女イラナの馬頭琴演奏と神戸ルミナリエや数々の番組の音楽を担当されている上田益氏のキーボード演奏でした。

 昼の部と夜の部の2回公演で、どちらも始まりを告げる太鼓の音とともに大自然、草原の国に育った純粋な少女の感性と喜悦のコンポーザー上田氏のキーボード演奏のコラボレーションが始まりました。梅錦の古い大きな屋根裏の蔵の中、演奏が始まると、蔵全体が幻想的、魅惑的な空間になりイラナワールドに変わっていきます。
 なかでも、私が心に残っているのは、私たちがよく知っている日本の歌「赤とんぼ」です。いつの間にか自然と目を閉じ聞いていました。独特の乾いた音色の調べは、忘れかけていた子供だった頃を思い出し、懐かしい気持ちでいっぱいになりました。 そして、家族、友達、自分の周りの皆を思う気持ちでイラナ自身が作ったという「思念」 懐かしく、思いやり、恋しく思う気持ちが、心に響きました。 こういう気持ちこそ今の時代一番大切なことだと感じました。

 演奏の後は、樽酒の鏡割りです。抽選で昼の部、夜の部それぞれ5名の方が、演者と一緒に鏡割りをしました。 未成年のイラナは飲むことができませんが、イラナが「乾杯」の音頭をとりました。さっきまでの幻想的な空間からほほえましい雰囲気に変わりました。

 インタビューの中で、「そこは見渡す限りの草原、そしてそこを吹く風が何か語りかけ、風のにおいも感じた。」と、モンゴルを訪れた上田氏がおっしゃられていましたが、そこで育った彼女だからこそ、「蔵の演奏は優しい気持ちになれる」と感じたのだと思います。

 イラナの優しい音色で、聞く側も優しい気持ちになれました。 あわただしく過ぎる日々の中、ゆっくりと時間が過ぎていきました。 音色とともに、眠っていた酒も目を覚まし始めました。 蔵公演が終わると、蔵には蔵人が戻り、酒の仕込みがまた始まります。

                    梅錦山川株式会社 高橋恵美


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