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正部家ミヤさん・工藤さのみさん 遠野民謡と昔話
酒蔵公演レポート
秋晴れの10月4日、今回で26回となる梅錦酒蔵公演が行われました。私は、この春入社した新入社員です。その私が初めて酒蔵へ足を運んだときは、ただっ広い屋根裏という印象のこの場所で、どうやって公演をするのかイメージが湧きませんでした。茣蓙(ござ)が敷かれ、暗幕が一面に張られ、ステージの両脇に行灯が灯り、中央には出演者の方の机と椅子が置かれます。一つ一つのアイテムが集まり、お酒の香りを残して「酒蔵」から「会場」へと変化する光景は生き物の成長を瞬時に見たようでした。
正部家さんは平成9年に天皇・皇后両陛下の前で民謡を披露された事があるそうで、公演の最中にもその時の様子を語ってくれました。工藤さんは「いろり火の会」の会長として活躍されています。
「むがぁず あったずもなぁ」で物語は始まります。最初は聞き慣れない言葉を拾うのが精一杯でしたが、次第に話の流れを汲み取れるようになりました。お二人の優しい話し方に心が和やかになっていきました。
物語の途中に、会場全体で参加出来るというものがありました。正部家さんがとても気分の良い時にだけしてくださるという特別なお話です。そしてそのお話には振り付けが付いています。最初は照れ臭かったのですが、振り付けの可愛らしさに、結構張り切っていた私でした。
会場が一体となり、全ての物語が終了し、公演の最後には梅錦の樽酒が振舞われました。お二人への質問のコーナーもこの時に設けられています。お二人共、大変気さくな方で、会場全体が笑顔のまま公演はクライマックスを迎えました。
今回の公演は、「語りの会に所属していて、自分でも習っている」という方や、「以前遠野を訪れてとても感動して、是非!」という方等、思い入れ強く来場されたお客様が大勢いらっしゃったのが特徴です。懐かしきを求めて来られた年配の方、新しきを求めて来られた若い方・・・。お客様の層も様々でした。そのお客様様一人一人が心から穏やかに一日を過ごしていただけたのではないかと思っています。
物語の最後はこの言葉で終わります。 「どんとはれ。」
梅錦山川株式会社 合田 麻衣
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